片頭痛に悪い食事
片頭痛を誘発しやすい食べ物・飲み物は、人によって差がありますが、研究や臨床経験から次のような共通パターンが知られています。
1. 含有成分によるもの
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チラミン:熟成チーズ(チェダー、ブルーチーズ、パルメザンなど)、サラミ、ハム、発酵食品
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亜硝酸塩:加工肉(ベーコン、ソーセージ、ハムなど)
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グルタミン酸ナトリウム(MSG):インスタント食品、スナック菓子、中華料理の一部
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フェニルアラニン:人工甘味料アスパルテーム(ダイエット飲料など)
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カフェイン:コーヒー、紅茶、エナジードリンク(急な摂取量増減が影響)
2. 血管拡張作用があるもの
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赤ワイン(ポリフェノールやアルコールの影響)
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ビール(ヒスタミン含有)
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チョコレート(カフェイン+フェニルエチルアミン)
3. 血糖変動を起こしやすいもの
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甘い菓子、砂糖の多い飲み物(血糖値急上昇後の低下が誘因)
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長時間の空腹(食事抜き)
4. その他の誘因食品
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酢漬けや発酵食品(キムチ、漬物、ナンプラーなど)
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ヨーグルトなど一部の乳製品
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ナッツ類(特にクルミやピーナッツ)
ポイント
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上記が有名ですが、あまり当てはまる患者さんは少ないかなという印象があります。片頭痛があるから、食べたらだめというわけではなく、このような食物で片頭痛を誘発することがあり、当てはまる場合は避ける必要があるということになります。
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誘因は複数重なると発症しやすく、睡眠不足やストレス、天候変化などと組み合わさる場合もあります。